皿の上の福島? カリフォルニアのマグロが放射能汚染

皿の上の福島? カリフォルニアのマグロが放射能汚染
アン・ヴェルナー

カリフォルニア海域で調査されたマグロが福島の原子力発電所の原子力に汚染されていることが分かった。それも調査されたマグロすべてである!



一年以上前、2012年5月スタンフォード大学の一時間前に、海洋生態学者のDaniel Madigan の言葉をWall Street Journal が引用し、発表した。

マグロは放射能を抱え、大洋を泳ぎ回っていたという。驚愕したのも束の間、されに驚くべきことは全ての調査対象のマグロが放射能汚染されていたと言うことだ。

ニューヨークのストーニーブルック大学の海洋生物学者 Nicholas Fisher もこう報告している。

すべての調査対象のマグロがセシウム134から137の数値を指していた。

一年前の検査では、2011年の5月の福島第一原子力発電所のメルトスルーにより、海洋に原子力が流れ出した時、魚の放射能の汚染値は低い値を指していたが、以来放射能汚染された水は海に流れ出していた。この状況で生まれた魚は一生汚染された海を泳ぎ回ると言うわけだ。
放射性セシウム量は海底で低くならず、魚は回遊中にえらから吸収するか、放射性セシウムを吸収した他生物の捕食時に吸収してしまう。もちろん、自然発生の物質を坂亜が吸収することはあり得るが、今回マグロから検出された量は通常より3%も多い。現在の検出結果はまだ公表されていない(少なくとも私は見つけていない)。どのような影響があるのかは以下の通りである。

確実な検証はされていないが、セシウム粒子の放射により、細胞は異常をきたし、吐き気・嘔吐・下痢・出血等の症状が現れる。長い間放射能を浴びた場合は、昏倒したり、昏睡状態に陥った末、死に至ることもある。個人の抵抗力に関係するが、大きな問題としては持久力や集中力の低下が挙げられる。

134のセシウム半減期は2,0648年、137の半減期は30,17年である。

福島の状態は悲劇的で、人間はこの悲劇に太刀打ちできない。この件に関しての吉報も後には誤報道と伝えられ、TEPCOに対する世論も非現実的で、災害への対処、努力もむなしく終わった。この事故はThree Mile Island とチェルノブイリのメルトダウンの事故と比較しても更に悲惨である。原子炉格納器による冷却(メルトスルー)装置の火事は大変危険であり、現代技術ではこの問題に対処する措置がない。この事故より2年半が経過しているが、未だに放射能は海に流れ出しているし、将来的にもそれは変わらない。

福島の放射線の拡がり



アメリカの食品医薬品局は、食糧供給は安全であり、食物の放射能汚染に危険はないと公表した。しかしながら、これが真実であるか、安全が保たれ続けるのは疑問である。それともこの政治的な発言はTEPCOの公表されたものと同じなのではないか?実際には問題の解決策はなく、落ち着いた状態に至る問題の終結もないのではないか?

これから私の献立に魚が顔を出すことはないだろう。